ところが、1990年代に入ってわが国に上陸してきたフォーシーズンズホテル椿山荘東京(文京区)、パークハイアット東京(新宿区)、そしてウェスティンホテル東京(港区)の3ホテルは、豪華な建築・内装、優れたサービス、お酒落な雰囲気で群を抜いており、これまでの日本のホテル業界にない上質なしベルだった。
そこで、これら外資系3ホテルは″新御三家″と呼ばれるようになり、御3家の新旧交替という由々しき事態が起きてしまった。
この状況を憂う多くの人々から、「どうした、頑張れ、日本のホテルよ−」という声が聞こえてきたものだ。
特に人気を集めている外資系ホテルを分析すると、外資系ならではともいえる6つの魅力を備えているようだ。
ひとつずつじっくり見ていこう。
ホテル・チェーンとしての″強いブランド力″内外のホテル事情に精通されているK氏(ザ・ウィンザー・ホテルズインターナショナル社長)によると、外資系チェーンには、いくつかのホテルを同じ水準で造り、その後もキチンと維持していく力があって、そこには3つに集約される要素があるという。
それは、合理性、美的センス、ファッション性などに、日本人の発想を超えたものがある。
これは、そもそもホテルが何千年の歴史をもつ″西洋のモノ″だから。
対して日本のホテルの歴史は、明治維新後の百数十年に過ぎない。
効率的な運営システムが確立され、従業員は語学力やサービスの技能に優れる。
しかし、ことサービスについては、日本人の感性と資質をもってすれば、負けないものにできるはず。
現場で働くホテルマンたちにやる気を出させるしくみがあり、夜間や末端まで、均質で高い水準のサービスが提供できる。
日本のホテルでは勉強不足が目につく部分でもある。
ハード(建物・施設)が西洋風で新鮮のブランドカのひとつの要素でもあるが、重要な点なのでチャームポイントとして改めてあげておく。
高級な外資系ホテルは外国のトップクラスのデザイナーを起用しており、建物の前に立ったとき、一歩ホテル内に足を踏み入れたとき、目の前にドンと″西洋″が存在する。
天井・壁面などの立体的な展開、色の使い方など、すべてが新鮮に映る。
日本にいるのに、あたかも外国にいるような、妙な錯覚を覚える″非日常″の世界をつくり出している。
「働く従業員のなかに外国人がいることが、すでにアメニティなのだ」という説がある。
外資系ホテルでは、総支配人以下、基幹要員は本国から送り込まれてくる。
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